キャラクターなどのイラストを描く際に特に難しい部分になってくるのが「手」ですよね。
イラストで人物などを描いたり、CGでキャラクターモデルを作ったりする際になかなか難しくてニガテな方も多いのではないでしょうか。
手がうまく描けずに悩んでいる方にオススメなのが、解剖学における「手骨(手の骨)」の構造について勉強して理解しておくことです。
今回の記事では実際に僕が作成した手の骨のイラストを使って、「手骨(手の骨)」が一体どのような構造になっているのかについて解説します。
こんな方におすすめ
- イラストで手を描くのがニガテな方
- キャラモデルの手がうまく作れない方
- 手の骨の構造を知りたい方
手骨(手の骨)の構造を知っておこう
皆さんはキャラクターを描くときに手は描きますか?
人体の中でも特に描くのが難しい手ですが、実際の骨の構造を理解しているひとは少ないのではないでしょうか。
僕もキャラクターを描こうとして手がどうしても描けなくて、バストアップだけの絵ばかり描いてしまった時期がありました。
手は細かく複雑であり、人間の体の中でもっとも動いているといっても過言ではない部位で、かつ描くのが非常に難しい部分でもあります。
手を描くのに苦手意識がある人(僕もそうです)は一度手の骨の構造について理解してみると、描けるようになるかも知れないので、この記事を参考に手骨の構造をざっくりと理解してみるところから始めてみてください。
手骨のパーツごとの名称とスケッチ
手の骨は大まかに3つに分かれています。
一つは手根骨。
いわゆる手首の骨ですね。
そして次に中手骨です。
これはいわゆる手の本体の骨です。
そして最後に指骨。
指自体の骨ですね。
手根骨(しゅこんこつ)
手首の骨の手根骨は細かい小さな骨の集合体です。
スケッチ画像にもありますが、
舟状骨(しゅうじょうこつ)
月状骨(げつじょうこつ)
三角骨(さんかくこつ)
豆状骨(とうじょうこつ)
大菱形骨(だいりょうけいこつ)
小菱形骨(しょうりょうけいこつ)
有頭骨(ゆうとうこつ)
有鉤骨(ゆうこうこつ)
というパーツで構成されています。
ぐりぐり曲げたり意外と柔軟なのは細かい骨に分かれているからのようですね。
中手骨(ちゅうしゅこつ)
中手骨はてのひらと手の甲の部分の骨。
手骨のなかで一番長いですね。
中手骨を中心に他の手骨がついているイメージで捉えたら良いかもです。
形としましては軸が細く両端が丸くなっているのが特徴です。
指骨
指骨が僕たちが実際に動かしている指の骨です。
指の骨は3つの指骨から構成されていて、
基節骨(きせつこつ)
中節骨(ちゅうせつこつ)
末節骨(まっせつこつ)
根本から順番に名前がついています。
比較的覚えやすいと思いますので、頭に入れておくと良いかも?
また母指だけは2つの骨から構成されていますね。
親指だけ短いですもんね。
手骨の背面からみると?
背面から見た図のスケッチはこんな感じ。
掌の面からみると?
手掌面(てのひらの面)から見たスケッチはこんな感じ。
手のひら側のほうが気持ち平面になっている印象ですね。
横からみると?
横から見たスケッチはこんな感じです。
親指側指骨が他の指に対して垂直についているのがわかりますね。
親指はものを掴む時に必要不可欠なのでつかみやすく横についていて、更に中手骨が自由に動く分他の指骨に手掌面をつけることができるようになっています。
まとめ
今回は人間の体の中で特に難しく描きにくい「手」の骨のスケッチと構造の紹介でした。
骨格の形状を理解していればあとはそれに肉付けしていくだけなので、手を描く際に手骨をイメージできれば描きやすくなるかもしれません。
引き続き骨格について学んでいきたいと思います。
手を描くのが苦手な方は一度骨格を軽くスケッチしてみると良いかもしれませんよ。
それではまた〜。