【解剖学】#3脳頭蓋の構造とは

 

美術解剖学でも重要なのが頭部の骨格です。

人間の体の中で一番目立つのが頭部であり、人間の表情を作っている顔の土台になっていたり脳を守っている部分でもあります。

 

頭部の骨格は「顔面頭蓋」、「上顎骨」「下顎骨」などのようにいくつかの塊に分けて考えられています。

 

今回はその中のひとつである「脳頭蓋」について自作のイラストで解説します。

 

 

脳頭蓋とは？

まずは「脳頭蓋」とは何かについて簡単に紹介します。

 

人間の頭部の骨格は「頭蓋骨(とうがいこつ)」と呼ばれますが、その頭蓋骨も複数の骨格のパーツが複合的に集まって出来ている骨です。

頭蓋骨はざっくりといくつかのパーツに分けて考えられています。

 

 

 

 

 

基本的には上記のようにまとまったパーツごとに名前がついていて、更にパーツごとに細かい部分名称があります。

 

顔面頭蓋と脳頭蓋は「耳眼平面(じがんへいめん)」という目と耳の穴を結んだ線で分かれています。

≫詳しくは前回の記事を参照

 

今回紹介する「脳頭蓋」は画像の左上の骨の塊のことをいいます。

 

 

脳頭蓋の構造と各名称

「脳頭蓋」は複数のパーツが縫合されてできている骨です。

 

頭蓋骨には8組16個のパーツがあり、脳頭蓋は左右対象に2つの骨が組み合わさった形で縫合されて脳を守っています。

 

 

脳頭蓋は細かく分けると以下の骨パーツに分かれます。

 

 

それぞれ細かい名称が付いていますが、以下の代表的なものだけ覚えれば十分かと思います。

 

上記の3つの骨パーツは筋肉の名称などにも関係してくる大きな骨なので、できれば覚えておきたいところです。

 

前頭骨の構造と各名称

「前頭骨」は脳頭蓋の中でも前部にあるパーツで、眼球を守っている部分(眼輪筋のあるところ)から額、頭頂部にかけての骨です。

 

冠状縫合で頭頂骨と縫合されています。

 

細かい名称は以下のようになっています。

 

 

後頭部

脳頭蓋の後の構造はこのようになっています。

 

頭蓋骨の上部である「頭頂骨」と、側部である「側頭骨」に挟まれるようにして「後頭骨」がついています。

この3つが繋がっている縫合部分のことを「ラムダ状縫合」といいます。

 

大まかなパーツの名称は以下。

 

 

乳様突起というのが耳の舌部分にでっぱっている骨で、触ってみてもわかりやすい部分ですね。

茎状突起は靭帯などにつながる起点になる部分です。

 

後頭骨には「後頭筋」、側頭骨には「側頭筋」などそれぞれの名称に応じた筋肉が付きます。

 

まとめ

 

 

今回は頭部の骨の大部分を占める「脳頭蓋」についての解説と各名称を解説しました。

 

人体でも重要な部分なので大まかな名称だけでも覚えておくと解剖学の勉強がよりしやすくなるかと思います。

 

 

 

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