こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
今回は前回紹介した骨盤の一部分を構成する寛骨について実際にスケッチしつつしらべてみたので解説したいと思います。
寛骨とは?
寛骨とは仙骨の左右に位置していて、骨盤を支えている骨の郡の名称です。
腸骨、恥骨、坐骨という3つの骨が組み合わさって出来たものです。
ひとかたまりで寛骨と呼ぶのですが、もとはこの3つの骨で出来ていて年齢を重ねるごとに一体化して一つの大きな骨になっていきます。
一つの骨に一体化してしまっているので、どこがどの骨なのか非常にわかりにくいのですが、なるべくわかりやすく解説しようと思います。
とはいえ、絵を描く上ですべてを厳密に覚えておく必要は無いと思いますし、なんとなくこんな骨なんだな〜といった感じで把握しておけばOKです。
腸骨とは
腸骨とは寛骨の上部に広がる平らな三角形をした骨です。
前方から骨盤を見るとハート型に見えると思うのですが、この上部のハートの羽の部分腸骨です。
外側に向かって凹状になり、内側が凸状になっています。
上縁を形作っているS形をしている部分が腸骨稜(ちょうこつりょう)です。
腸骨稜の前外側が上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)。
さらにその下にあるのが下前腸骨棘(がぜんちょうこつきょく)。
上前腸骨棘は腰の横に飛び出た部分で、実際に触ってみるとわかりやすいです。
更にその下には腸恥隆起(ちょうちりゅうき)があります。
腸骨は寛骨臼(かんこつきゅう)のところで恥骨と坐骨と融合しています。
大腿骨がハマる部分を堺に恥骨と坐骨に混ざり合っているイメージです。
腸骨の後面の終点(画像でみると右側)は上後腸骨棘(じょうごちょうこつきょく)になっていて、
さらにその下が下後腸骨棘(かこうちょうこつきょく)になっています。
恥骨とは
恥骨は寛骨の中で一番人体の前側にある骨です。
寛骨の下部でくの字になっている部分で、恥骨体(ちこつたい)の前面に恥骨稜(ちこつりょう)があります。
また身体の前面にある恥骨結合面(ちこつけつごうめん)では軟骨を挟んで左右の恥骨が結合しています。
間に空いた空間が恥骨の閉鎖孔(へいさこう)で、恥骨上枝(ちこつじょうし)と恥骨下枝(ちこつかし)で挟まれていますね。
恥骨上枝には恥骨櫛(ちこつしつ)と恥骨隆起(ちこつりゅうき)があります。
画像でいうとナナメに下がっている部分です。
坐骨とは
最後に坐骨です。
坐骨は寛骨の下部の後方にあるL字のように曲がった骨です。
わかりやすくいうとお尻のしたの部分ですね。
坐骨には小坐骨切痕(しょうざこつせっこん)と呼ばれる陥凹(みぞというかへこみ様な部分)があり、
坐骨体(ざこつたい)から、坐骨結節(ざこつけっせつ)という隆起のある部分まで連なっています。
また坐骨体の後部の上縁には坐骨棘(ざこつきょく)という突起があります。
メモ
※坐骨といえば坐骨神経痛が有名ですが、坐骨に接している坐骨神経が圧迫されることが原因で痛みやシビレが起こる症状らしいです。
僕の親戚の年配の方もなっていますね。
個人的に座り過ぎや太り過ぎ、運動不足が原因なんじゃないかなと注意してますが……(超余談ですね笑)
まとめ
今回は寛骨についてスケッチと解説をしてみました。
個人的にはよく寛骨と腸骨がごっちゃになったりするんですが、
寛骨という大きいフォルダがあって、その下の階層に腸骨、恥骨、坐骨がカラム式になって存在しているみたいに覚えるのがオススメ。
とりあえず簡単にポイントをまとめますと
ポイント
・寛骨=腸骨+恥骨+坐骨
・腸骨は上部で広がった部分
・恥骨は前方に突き出た部分
・坐骨はお尻の下の後ろに突き出た部分
こんな感じでしょうか。
それでは今回はこのへんで。