MAYAでモデリングしている時に原点から離れた位置にモデルを移動させてしまうことはよくあると思います。
でも後で原点に戻したい時もありますよね。
特にカメラが原点近くにある場合は、画面外に移動させてしまったオブジェクトをすぐに原点に持ってきたいと思う時がありますが、
チャンネルボックスでポジションを戻そうと思ってもフリーズしてしまっていた場合は戻すことが出来ません。
そこで今回はトランスフォームをフリーズして原点から離れた場所に移動してしまったオブジェクトをすばやく原点に移動させるカンタンな方法について紹介したいと思います。
オブジェクトを一瞬で原点に移動させる【MAYA】
たとえば上の画像のように原点から離れた手前の部分にオブジェクトを持ってきてしまった時(かつトランスフォームをフリーズしてしまった時)など、普通に原点までスナップ移動させて戻している人もいるかも知れません。
それでも良いのですがうまく原点まで戻せずにズレてしまう場合もありますし、どうせなら数値で戻すほうが確実かつ速いです。
そこで今回使用するのが隠れた名機能「入力フィールド」です。
入力フィールドで原点に一瞬で移動
目立たないので普段はあまり使わない方もいるかも知れない入力フィールドですが、以外に便利な機能なので活用しましょう。
入力フィールドはステータスライン(シェルフの上のアイコンが並んでいるところ)の右から2番目のところにあります。
デフォルトのワークスペース(MAYA Classicなど)を使っている場合は隠れてしまっているかもしれないので、右から2番目をクリックして開きます。
四角に十字のアイコンをクリックして、入力フィールドモードを「Absolute Transform」に設定します。
大抵はデフォルトでこの状態になっています。
Absolute Transformとは
Absolute Transformとは”絶対値”のことで、MAYA上で変わることのない絶対的な座標の数値のこと。
わかりやすく言うとワールド座標のことです。
Absolute Transformモードにしたら、xyzの小窓にすべて0と入力してReturn(Enter)を押します。
これでワールド座標のxyz座標がすべて0の部分(=原点)にオブジェクトが移動します。
移動していた状態でトランスフォームをフリーズしていたので、チャンネルボックスにはオブジェクトがもとにあった場所からみた値が表示されています。
これを相対値(Relative Transform)と言って、元からあった場所と移動した場所とを比較した数値になります。
0を3回入力して一瞬で原点まで持ってこれるので便利です!!
キーボード入力で言えば0▶︎Tab▶︎0▶︎Tab▶︎0▶︎Enterでサクッと戻せます。
わざわざスナップさせて戻すよりも効率的ですね!