MAYAでUV展開をしていて、開いたシェルを揃える「Layout」は非常に便利な機能です。
しかしシェルを開いて展開してレイアウトをかけたあとにUVがモデルの比率に合っていないことがあります。
UVの比率がモデルに合っていないと、部分的にテクスチャがボケてしまったり伸びてしまうなどの問題が起こってしまうので、注意しておきたいところです。
今回はUVレイアウトを実行した時に比率が合わない場合の解決法について紹介します。
UV展開を始めたばかりで上手く比率が合わずに悩んでいる方は是非試してみてください。
【MAYA】UVレイアウトでテクスチャ比率が合わない場合の解決法
苦労してUVを展開してようやくレイアウトを実行したと思ったら、比率が全くあってないことに後から気づいて、
もうすでにテクスチャも描いてしまっていて膝から崩れ落ちる……なんてことにならないようにUVの比率は前もってチェックしておきたいところです。
特にレイアウトをかけた時は比率が合わないことがあるので、その場合にチェックしておきたいことを紹介します。
設定を変更してレイアウト
UVレイアウトを実行する前にレイアウト設定を変更しましょう。
レイアウトした時に比率が合わない場合の大半はこの設定に問題があります。
UV Toolkitウィンドウの「Layout」ボタンをShift+クリックして設定画面を開きます。
Layout UVs OptionsのShell Pre−Transform Settings項目内のShell Pre−Scalingを「Preserve 3D Ratios」に変更します。
この状態でApplyボタンをクリックして、レイアウトを実行します。
これで3Dモデルの比率に合った大きさのUVシェルとしてレイアウトされるはずです。
Freeze Transformationを実行してから展開
モデリングしてからそのままUVを展開してしまった場合にも上手く比率が合わずにシェルが出来てしまうことがあります。
モデリングが終わったらUV展開をする前にかならずスケールをリセットする必要があります。
展開したいモデルを選択してModify▶Freeze Transformationを実行します。
プリミティブなどからモデルを変更してモデリングした場合はこの作業を必ずしておかないと、元のスケールのままで展開されてしまうので注意が必要です。
Freeze Transformationを実行してからUV展開(またはUVレイアウト)を実行することで、比率が揃ってUVがレイアウトされます。
UV比率が3Dモデルに沿って展開されているので、テクスチャを割り当てた時に綺麗に表示されるようになります。
まとめ
今回は展開したUVをレイアウトした時に比率が合わない場合の解決法について紹介しました。
UV比率を合わせるには
- Layout UVs Options▶Shell Pre−Transform Settings▶Shell Pre−Scaling「Preserve 3D Ratios」に変更
- 展開したいモデルを選択▶Freeze Transformation▶Layout
以上の方法で比率が揃うはずなので、テクスチャを綺麗に表示したい方は是非試してみてください。