こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
今回も解剖学の勉強がてらスケッチをしたので、合わせて解説したいと思います。
前回は下半身の骨を全体的に解説しましたが、この記事では下半身と上半身の接続部分である「骨盤」について書いていきたいと思います。
骨盤の形は男女ともに違うので、別々に描くことになりました。
二人分となるとなかなか骨が折れますねw
骨盤とは?
骨盤というのは上半身と下半身の接続部分にある寛骨と仙骨と尾骨をひとかたまりにした部分の名称です。
大きく寛骨と仙骨という骨があって、その中で細かい部位ごとに名称が分かれています。
骨盤の形は男性と女性で違っています。
骨盤も分界線で大骨盤と小骨盤に分かれていて、女性の方が骨盤は広く浅い形状になっています。
女性の骨盤が男性より広く浅いのは出産のためですね。
男性の骨盤の形状
まずは男性の骨盤から。
全体的に細めで無骨なフォルムです。
骨盤は上半身の重さを受け止めてそれを支えています。
左右の寛骨の中央に仙骨があり、男性の場合は寛骨の幅がやや狭く、仙骨と完骨の隙間が狭いですね。
これは男性は出産をする必要が無いから。
狭いハート型といった感じでしょうか。
また仙骨と寛骨の間には仙腸関節(せんちょうかんせつ)があります。
寛骨は腸骨、恥骨、座骨と下にいくごとに違う名称の骨になっていきます。
元々は別の骨だったものが成長するにつれて17歳前後に一体化して寛骨という大きな骨になります。
更に大腿骨に接している部分が恥骨、その下の部分が座骨と呼ばれています。
寛骨は恥骨の前方で恥骨結合(ちこつけつごう)として固定されています。
骨盤の左右にある「寛骨」
骨盤を形成する一番大きい骨である寛骨。
仙骨の左右にあり、後ろから見るとこのようになっています。
女性の骨盤の形状
女性の骨盤のスケッチはこんな感じです。
女性の方が骨盤の幅が広いですね。
寛骨と仙骨の間の空間が広いのも特徴です。
比べてみるとわかりますが、中央の空間が広く丸みのあるハート型になっていますね。
女性が出産する時に新生児が通りやすい様にこういった形状になっています。
女性の方がお尻が大きく腰の幅が広いのは骨盤のかたちも影響しているわけです。
女性の骨盤を上からみると?
女性の骨盤を上からみるとこのようになっています。
寛骨の内側の上部は大骨盤と呼ばれています。
大きく広がった部分ですね。
恥骨を通り、恥骨結合に向かって前方に傾いています。
分界線を堺に小骨盤に分かれています。
恥骨下角
骨盤の左右にある恥骨弓(湾曲して前に飛び出ている部分)のすぐ下の角度のついた部分を恥骨下角(ちこつかかく)といいます。
男女でこの角度が違っていまして、女性は平均約80度、男性は平均約60度あります。
こちらも男女の骨格の違いがわかりやすい部分ですね。
まとめ
今回は骨盤についての解説でした。
細かい名称はさておいて、ざっくりとどういった骨の集まりなのかを知っておくだけで作画にも活かせるのではないでしょうか。
ポイント
・人体の中央に位置するハート型の骨のかたまり
・骨盤は男女で形が違う
・男性の骨盤は細く無骨な印象
・女性の骨盤は広く浅く、丸みのある印象
・骨盤は寛骨と仙骨と尾骨が一体化したもの
大体どんな形なのかと、男女の違いについて把握しておけば、キャラや人物画の全身像を描く時に活きるのではないかなと個人的に思いましたね。
ほとんどの人が人間の身体の構造なんて意識しないことが普段は多いと思いますが、解剖学を通して色々と人間の身体の構造について知るようになるとなかなか楽しいですね!
それで引き続き、人体の骨格に関して勉強していきたいと思います。