こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
前回は太ももの骨である大腿骨の解説をしましたが、今回は更にその下にある「脛骨」について解説していきたいと思います。
大腿骨に関しての記事はこちら
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今回もスケッチをしてきましたので、参考にしてみてください。
弁慶の泣き所「脛骨」って?
脛骨とは簡単にいいますとふくらはぎの骨です。
膝蓋骨から足首まで繋がった骨で、身長の約5分の1ほどの長さになります。
ふくらはぎの骨は脛骨と腓骨という2つの骨で構成されていて、脛骨は人体からみて内側かつ前側についています。
別名「弁慶の泣き所」と呼ばれているのが有名で、叩くとめっちゃ痛いです(やってみたらわかるよ……。)
脛骨を前から見たスケッチと名称
まずは前部から見ていきましょう。
脛骨は脚の内側に位置しています。
上面には2つの平らな面があり、大腿骨の遠位端にある外側顆(がいそくか)と内側顆(ないそくか)に接続して関節を作っています。
外側顆には腓骨との関節面があります。
また脛骨粗面には膝蓋骨から伸びている人体がつくようになっており、骨体にそって前縁の陵(ぜんえんのりょう)が走っています。
ここの部分は皮膚のすぐしたに骨があります。
(実際に触ってみましょう。ふくらはぎの前に硬い骨があるはずです)
それが前縁です。
そしての部分を鈍器のようなもので思いっきり打ってみましょう。
超痛いです。(弁慶の泣き所なので)
また遠位端にある内側の結節が内果(ないか)です。
脛骨の近位端でも腓骨と接していますが、遠位端の外側でも腓骨と接していて、この部分は踵との関節も作っています。
脛骨を後ろから見たスケッチと名称
次は脛骨を後ろから見ていきましょう。
近位端の左右にそれぞれ内側顆と外側顆がありますね。
外側顆は腓骨と関節しています。
ヒラメ筋に面したヒラメ筋線があり、その外側に栄養孔というくぼみがあります。
※栄養孔には動脈が入り、骨髄に栄養を送り込んでいるらしいです。
栄養孔の大きさや位置、数は人によって違うようですね。
要は骨髄に栄養が入るトンネルのようなものです。
腓骨との間には骨間縁があり、反対側は内側縁です。(内側にあるふちなので内側縁。わかりやすいですね)
こちらも遠位端には内果があります。
脛骨を内側から見てみる
次は脛骨を内側からみたスケッチです。
左側が身体の前面で、丈夫に脛骨粗面がありますね。
内側からはわかりにくいんですが、近位端に内側顆があります。
前縁の陵が皮膚のすぐ下にある部分で、内側から見ると左側にあります。
脛骨のこちら側に見えている面が内側面です。
前縁を堺に身体の内側にある面の部分ですね。
遠位端には内果があります。
横からみると尖った形状をしていますね。
脛骨を外側から見てみる
最後に脛骨を外側から見てみましょう。
外側顆が腓骨との関節面で、ここに腓骨がつき関節を作っています。
右側は上から脛骨粗面(膝蓋骨から伸びた人体がつくところ)、そのまま伸びて前縁(皮膚のすぐしたの部分)。
全体的にこちらに見えている骨の面が外側面です。
左側にある縁が骨間縁、腓骨との間にあるふちです。
遠位端には腓骨との関節面があります。
横からみると脛骨上部の後面は凹んでいて、ここにヒラメ筋がつくようになっていますね。
まとめ
今回は脛骨についての解説でした。
ポイント
・ふくらはぎの骨は脛骨と腓骨が合わさって出来ている
・上部と下部は幅が広くなっている
・前縁は皮膚のすぐ下にある
・近位端と遠位端で腓骨と接している
弁慶の泣き所兼向こう脛である脛骨がどんな構造なのか知っているようで知らないひとも多いのでは無いでしょうか。
僕も今回勉強するまで、ふくらはぎの骨が2つあることすら知りませんでした。
脛骨は腓骨とセットで覚えたほうが良いと思うので、覚えたい人は腓骨の記事も合わせて読んでもらえると嬉しいです。
骨格で見てみますと特徴的な脛骨と腓骨ですが、実際に筋肉がついてしますと全く骨の構造が見えなくなってしまうのが残念(ですよね??)
見えないとはいえ骨格が重要なことに変わりはないので、なんとなく覚えておくと有利だと思います。
それではまた〜。