こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
前回骨盤まわりの骨格の解説が終わったので、今回は脚の骨について解説していきたいと思います。
今回は人間の骨格の中でも比較的大きな部位である大腿骨についてです。
今回もざっくりスケッチをしてきましたので、合わせて紹介したいと思います。
(個人的に仙骨の3倍簡単で助かりましたわ……。骨格もできるだけシンプルイズベストで頼みたいところですねえ)
大腿骨って?
大腿骨は人間の骨格の中でも一番長い骨といわれています。
Wikipediaによりますと平均約43.2㎝とわれていますが、長さについては人それぞれなのであまり参考にならないかなとは思いますね。
(長短足や、超脚長の人もいるわけですし)
大腿骨は寛骨に接続されている骨で、寛骨との接続部分が股関節です。
外側から見た大腿骨
まずは外側から大腿骨を見ていきましょう。
右脚の大腿骨を外側から見たスケッチがこちらです。
大腿骨は哺乳類に身体の中では最も長く体積があって、かつ強靭な骨です。
大腿骨骨折なんてほとんど聞いたことがないくらい頑丈ですね。(僕の周りだけかもしれませんがw)
寛骨と関節する大腿骨の近位端(人体に一番近い部分)には大腿骨頭(だいたいこつとう)があります。
半球の形をした大腿骨頭の下にある大腿骨頸(だいたいこつけい)は大腿骨の軸に対して45度程度かたむいています。
上部外側にある大転子(だいてんし)と、大腿骨頸した部分にある小転子(しょうてんし)には臀筋(でんきん)がついています。
遠位端(身体から離れているところ)には内側顆(ないそくか)と外側顆(がいそくか)があります。
前方(横から見ると右側)にある膝蓋面(しつがいめん)には膝蓋骨(しつがいこつ:いわゆる膝小僧の骨)と関節しています。
内側から見た大腿骨
大腿骨を内側からみるとこんな感じ。
近位端でこちらを向いているのが大腿骨頭。
小転子と大転子の前後感がわかりますかね……?
内側から見ているので、◀側に膝蓋骨がつきます。
また内側から見ているので、遠位端に見えるのは内側顆と内側上顆です。
前から見る大腿骨
次は前から。
寛骨に関節する大腿骨頭が一番わかりやすい形で見えますね。
大腿骨頭の下には大腿骨頚があります。
大腿骨体は前方に向かってやや湾曲した形をしています。(前方からみたらわかりにくいですが……)
遠位端には外側に外側上顆。
内側に内側上顆があります。
前から見ると膝のところで左右に膨らんでいるのがわかりやすいですね。
大腿骨を後ろから見てみる
後ろ側から見る大腿骨のスケッチはこういう風になっています。
小転子の反対部分の後面には転子のふくらんだ部分があり、それが粗線(そせん)へと繋がっています。
大腿骨下部にある長く三角に凹んだ部分がありますが、これを膝窩面(しっかめん)と言います。
膝の裏側の部分なので、触ってみたらわかりやすいかな?
こちらも遠位端に内側上顆(ないそくじょうか)と外側上顆(がいそくじょうか)がありますね。
その下側の凸状のふたつの部分が、内側顆(ないそくか)と外側顆(がいそくか)です。
まとめ
今回は人体で一番長くて上部な骨である「大腿骨」のスケッチの紹介と解説でした。
大きくて無骨な骨ですが、要は太もものの骨なので魅力的な太ももを描きたい人にとっては大腿骨を知ることは重要なのではないでしょうか。
簡単に要点をまとめますと
ポイント
・大腿骨は人体で一番長い
・とても頑丈な骨
・骨盤との接続部分が大腿骨頭
・遠位端は左右にふくらんでいる
・大腿骨体は前方に向かってなめらかに湾曲している
こんなところですかね。
それではまた〜。