Mayaでサブディビジョンモデリングをしているときに、スムースメッシュプレビューでモデルを表示しながら作業することは多いと思います。
スムースメッシュプレビューは再分割をした後のモデルの状態を疑似的に表示してくれる機能ですが、最終的にFBXなどのファイル形式で書き出す場合は一度スムースをかける必要があります。
特にモデルをFBX形式で書き出してSubstance Painterなどでテクスチャを描きたいといった場合、スムースをかけた後の状態のモデルを使わなければなりません。
スムースメッシュプレビューはあくまでもプレビューをしている状態なのでモデルの形状自体が変わっているわけでは無いからです。
スムースメッシュプレビューで綺麗ににモデルが表示されるようにサポートエッジ等を入れる場合が多いと思いますが、
書き出し時にスムースを実行した場合にモデルのUVなどがおかしくなったり、細かいモデルの場合だとスムーズを完了するまでに時間がかかってしまったりします。
何よりスムースをかけた状態のモデルを別で作らないといけないと言う手間があるので、地味にめんどくさいと感じる方もいるのではないしょうか。
そこで今回はFBXなどで描き出す場合に「自動的にスムースをかけたメッシュする方法」を紹介します。
わざわざスムースをかける必要がなく、UVが裏返ってしまったりといったエラーが比較的少ないと思うので多少時間を節約できる方法です。
【MAYA】エクスポート時に自動でSmoothをかける方法
例えば画像のようなモデルがあるとします。
この状態は普通の1キーで表示したソリッドモデル表示状態ですが、スムースメッシュプレビュー(3キー)で表示した時に意図した形状になるように作ってあります。
エッジを際立たせたい部分にサポートエッジを入れることによって、局面と面取りを意図した形状で表示できるようになっています。
スムースメッシュプレビューで表示した状態です。
エッジを際立たせたい所にのみサポートエッジを入れているので、局面にしたい部分は局面にエッジにしたい部分は綺麗に角と面取りが表示されるようになっています。
ワイヤーフレームを非表示にした状態です。
エッジ部分にはハイライトと曲面にしたい部分には丸みが表示されているのがわかると思います。
スムースを適用した状態
スムースメッシュプレビュー状態のモデルに実際にスムースを適用した状態です。
再分割したモデルがシーン内に欲しい場合はスムースを実行する必要がありますが、FBXで書き出した時に再分割したい場合はわざわざスムースをかけなくても書き出し時の設定でスムースを自動的にかけることができます。
エクスポート時に自動でスムースをかける
スムースメッシュプレビューで表示した状態と同じ形状のモデルになるように書き出し時に再分割してくれるように設定していきます。
まずは3キーでスムースメッシュプレビュー状態にしたモデルを選択します。
File▶︎Export Selectionでエクスポートします。
エクスポートのオプション画面で,File Type Specific Options▶︎Include▶︎Geometryから「Smooth Mesh」のチェックを外します。
この状態でエクスポートを実行します。
エラーメッセージが表示されますが「Smooth meshes are tessellated」と表示されている場合は再分割されたモデルが書き出さたという確認になるのでそのままCloseします。
こんな感じでFBXで書き出しました。
Substance Painterで読み込む
書き出したモデルをSubstance Painterに読み込んでみました。
するとスムースメッシュプレビューをかけた状態と同じ形状になっているのがわかります。
面取りや曲面などの処理もほぼ同じですね。
ワイヤーフレーム状態で確認してみるとこのようになっています。
Mayaでスムースメッシュプレビュー状態にしたモデルに対して、実際にスムースを適用して再分割したものと同じ形状です。
このようにエクスポート時に自動で再分割してくれるのでスムースをかける手間が減り、より作業を効率的に進めることができます。
エクスポートする時に再分割するのが面倒な方はぜひ試してみてください。