Procreateではブラシのちょっとカスタマイズをすることで、複雑なカラーの変化を表現することができます。
今回は1つのブラシを2つのカラーで使う方法について解説してみます。
ブラシのストロークに色の変化をつけることで、深みのある色使いのイラストを描きやすくなります。
【Procreate】2つのカラーをひとつのブラシで描く方法
プロクリエイトのブラシを少しカスタマイズすることによって、ストロークに色の変化を追加したりストローク自体を複数の色で表現することが可能です。
Procreate5から追加されたダイナミクスという機能で、ブラシスタジオでカラーオプションを調整することで色の変化をつけていきます。
カスタマイズでブラシのプライマリーカラー(ひとつめの色)とセカンダリーカラー(ふたつめの色)の2つのカラーで描画出来るようになります。
カラーオプションからブラシのカスタマイズ
それでは早速ブラシのカスタマイズを進めていきます。
①使用するブラシを選択
まずはカスタマイズしたいブラシを選択します。
今回はペイントのニッコラルというブラシを選択してカスタマイズします。
▼コピーして使うと安全です。
ブラシをカスタマイズする場合はいちど元のブラシをコピーすることをオススメします。
元の設定に戻したいときなどに、デフォルトの設定のブラシがあれば安心です。
②ブラシスタジオを開く
ブラシをタップするとブラシの細かいカスタマイズができる「ブラシスタジオ」画面に移動します。
「カラーオプション」を選択肢して、色の細かい調整を行います。
スタンプカラーのジッターの明るさを47%に、
第2のカラーを55%に設定してみました。
ブラシのストロークは細かいブラシスタンプの連続で出来ているので、
ここをいじることによってブラシのスタンプごとにカラー(この場合は明るさと第2色)が変化するようになります。
③筆圧に第2のカラーを追加
筆圧を変化させることで2つのカラーを表示できるように設定します。
「カラー筆圧」欄の第2のカラーを64%に設定。
「描画パッド」をタップして好みの色に設定を変更して試し書きしてみましょう。
筆圧を弱めたときに色が変化するようになったのがわかると思います。
④カラーを2つ設定
ブラシのオプションカラーを設定したら完了画面を押してキャンバスに戻ります。
カラーを開きプライマリーカラー(ひとつめのカラー)とセカンダリーカラー(ふたつめのカラー)を選択します。
カラーパネルの上部にある2つの枠をクリックしてから色を選択することで、それぞれ違う色を設定することが出来ます。
⑤2つのカラーが描画される
ストロークを引いてみます。
筆圧を弱くしたり強くしたりすることによって、ふたつの色が交互にストロークされるようになりました。
異なる色相の色味を混ぜることによってより深みのある表現が出来るようになります。
2つのカラーを使って葉っぱを描いてみる
カラーのダイナミクスを利用して今度は葉っぱ的な感じで描画してみます。
①オーロラを複製して使用
葉っぱっぽいものを描くのに便利なオーロラブラシを選択して複製します。
②カラーオプションでカスタマイズ
ブラシスタジオのカラーオプションを開き、上記の様に調整していきます。
スタンプやストロークのジッターに第2のカラーを設定して、程よい色ムラが出るようにしたいです。
③自然なムラが描画される
キャンバスに戻り、プライマリーカラーを明るい黄緑色、セカンダリーカラーを少し暗めの水色に設定して描いてみました。
色味にムラが入り、自然の葉っぱっぽい色の印象になりました。
細かい調整は必要ですが、このような使い方もできるというわけですね。
ストロークに2つのカラーを適用
ストロークごとに別のカラーが適用されるような設定の仕方もあります。
①カラーオプションでストロークをカスタマイズ
丸ブラシを複製してストロークに色の変化をつける実験をしてみたいと思います。
「カラーオプション」でストロークカラーのジッターで「色相」を11%に。
第2のカラーは65%に設定します。
こうするとストロークを引いていくごとに違うカラーに変化していくようなブラシになります。
②カラーをふたつ選択して描画
キャンバスに戻り、カラーを選択します。
プライマリーカラーい濃い青色、セカンダリーカラーに水色を適用してストロークを引いていくとこのような感じに描画されます。
こうすると色相にランダム性が生まれますし、上手く馴染むような色を選択することで単調になりつつもバランスの良い配色にすることも可能です。
まとめ
今回はProcreateでふたつのカラーをひとつのブラシで使う方法について解説しました。
カラーオプションやダイナミクスをカスタマイズすることで、デフォルトのブラシ設定では出来ないような複雑な色の表現をすることが可能です。
普通に単色のブラシで描くのに飽きた方はぜひこの方法を使ってみてください。
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