Mayaでモデリングするための便利なツールの1つが「マルチカット」です。
マルチカットは基本的にはオブジェクトにエッジやエッジループを足していく機能になりますが、オプションの機能として「オブジェクトの切り落とし」をすることができます。
この方法を使うとカットを入れてから要らないフェイスを削除するといった作業が簡単になり、
刃物で切り落とすような感覚でオブジェクトをモデリングすることができるので、非常に便利で楽しいです。
【MAYA】マルチカットを使うと簡単にオブジェクトの切り落としができます
今回はわかりやすくスフィアのオブジェクトをマルチカットを使ってスパスパ切っていく過程を紹介します。
マルチカットオプションでDelete Facesに設定
まずはShift+右クリックでマルチカットのオプションメニューを開きます。
ツールのオプションメニュー内にあるSlice Tool欄の「Delete Faces」にチェックをいれます。
これでカットを入れたオブジェクトから余分なフェイスが削除されるようになるので、まるで切り落とすかのようにモデリングすることができるようになります。
カットして切り落とし
後はマルチカットを起動した状態で、切り落としたい形状にそってカットを入れていくだけです。
オレンジのエッジの線に垂直に通っている点線方向のフェイスがすべて自動的に削除されるようになります。
カットを入れていく方向によって切り落とされるフェイス部分がかわります。
こんな感じで切り落としたい部分をドラッグでカットしていくことで、不要なフェイスを簡単に削除することができます。
ナイフで切り落としているような感覚で楽しいですね!
カットポイントを決めて切り離し
最初にカットするエッジの始点をクリックしてから、終点部分をクリック&ドラッグすることでも角度を決められます。
角度をスナップして切り落とし
ちなみにカットを入れる際にShiftを押しながらドラッグすると15度ごとに角度をスナップさせて切り落とすこともできます。
フェイスを保持して切り離し
切り落としではなくカットを入れてフェイスを2つに分けたいといった場合は「Extract Faces」にチェックをいれるとカットしたラインに沿ってフェイスが分離します。
「Extract Faces」にチェックを入れた状態でカットを入れてみると
このように切れ込みに従って2つのフェイスの塊に分かれます。
切り離しの幅を設定
切り離す場合は幅の設定をすることもできます。
「Extract Faces」の下部にある窓にカット部分の距離を入力します。
これですべての方向に0.2ずつ距離が離れたフェイスに分離させることができます。
こんな感じでスパスパと手軽にカットを入れて分離させることができるのでめっちゃ楽しいです。
まとめ
今回はマルチカットの機能に入っている「Delete Faces」を使ってフェイスを切り離す方法を紹介しました。
マルチカットを入れてから不要なフェイス部分を削除する手間が省けるため、時間の短縮になる上に楽しい機能なのでオススメです。
▼公式ヘルプ
▼マルチカットでスライスする方法
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