こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
前回は解剖学の上腕骨の紹介をしたので、今回は前腕の骨の1部である「橈骨」の解説をしたいと思います。
今回もスケッチをしましたので、骨格に興味のある方の参考になればと思います。
前腕の骨は橈骨と尺骨からなっている
人間の前腕には2つの骨があります。
太い骨一本の上腕とは違って、前腕は「橈骨」という骨と「尺骨」という骨が合わさってできていて、今回はそのひとつ「橈骨」についてです。
イメージしやすいのが鳥の手羽先ですね笑
手羽先も2つの骨が合わさって出来ていますよね?
人間の方の手羽先(前腕)もそれと同じような構造になっているということですね。
橈骨ってどんな骨?
橈骨は前腕の骨の一部で、尺骨と並行してついています。
尺骨の方が大きく橈骨の方が小さいです。
パッと見どちら側にあるのか非常にわかりにくいのですが、
解剖学的正位でいえば外側に位置しています。
解剖学的正位とはざっくりいうと解剖学の中でのコンパスのようなもので、腕の骨の場合は親指のある側が外側(身体から見て外側)になります。
つまり、親指のある側に存在する骨(実際に触ってみるとわかりやすいです)が橈骨です。
とはいえわかりにくいのでよくごっちゃになってしまいますね。
橈骨を横から見るとこんな感じ
横から見るとこんな感じになっています。
橈骨頚(とうこつけい)の上にあるのが橈骨頭(とうこつとう)。
身体に向かって近位の部分ですね。
この橈骨頭の上に円盤状の関節窩(かんせつか)があります。
これが上腕骨の上腕骨小頭と関節を作っています。
凹面になっているわけですね。
また橈骨頭の側面は尺骨と関節しています。
橈骨の骨幹の上部の方にある結節が橈骨粗面(とうこつそめん)で、ここに上腕二頭筋が着いています。
遠位端の(身体から遠い方)に手根関節面(しゅこんかんせつめん)があり、手根骨と接続されて手首の関節を作っています。
この手首の部分では橈骨と尺骨が密接しています。
その反対側に橈骨茎状突起(とうこつけいじょうとっき)が位置しています。
上下から見るとこんな感じ
橈骨の上下の部分はこのようになっています。
(▶)下から見たスケッチです。
橈骨と尺骨が接しているのがわかると思います。
この下部が手根骨と接している部分です。
(◀)橈骨の上の部分のスケッチです。
橈骨頭が凹面になっており、上腕骨の凸部分と接続されやすくなっています。
まとめ
今回はスケッチを交えて橈骨の説明をしてみました。
まとめますと
ポイント
・前腕は橈骨と尺骨で構成されている。
・橈骨の方がやや小さく、親指のある側(外側)の方に位置している。
・遠位端は手根骨と接していて、手首の関節を作っている。
といった感じですね。
それでは今回はこのへんで。