MAYAに搭載されているレンダラー「Arnold」で使えるaiSkyDomeLightはHDRI素材を割り当てて背景兼ライトとして使える便利なライトですが、
HDRI画像を割り当てた状態では画像の光情報でライティングされるので、デフォルト設定ではライティングだけ別のライトで行うことが出来ないようになっています。
そこで今回はSkyDomeLightのHDRI画像を背景素材としてのみ使う方法について紹介します。
背景に使いたい画像を割り当てつつ、ライティングを別で行いたいといった場合にオススメです。
【MAYA】スカイドームライトを背景のみで使う方法【Arnold】
aiSkyDomeLightにHDRI画像を割り当てると、
その画像にある光源に沿ってライティングされたものがレンダリングされるようになっています。
上の画像はSkyDomeLightを作成してHDRI素材を割り当ててレンダリングしたものですが、光源が画像の光情報によって決められています。
このままの環境が良いといった場合にはそのままでも良いのですが、
自分で設定したライティングでレンダリングしたい場合にはSkyDomeLightのライティングが邪魔になることがあります。
しかし背景画像としてはそのまま使いたいといった場合には簡単な設定で光の影響をオフにすることができます。
aiSkyDomeLightの設定を変更
SkyDomeLightの光情報の影響をオフにするには、
アトリビュートエディターのSkyDomeLight Attributes欄から「Illuminates By Default」のチェックを外します。
基本的にこれだけOKです。
ライトの影響が無くなって背景としてのみ使用できる
「Illuminates By Default」のチェックが外れた状態でレンダリングしてみると、この様にHDRI画像のライトの影響がなくなりす。
しかし背景画像としては映っているので、360度に設定できる背景としてSkyDomeLightを使う事ができます。
適当にライトを設置してレンダリングするとこの様になります。
HDRI画像の光源とは別の物を使えるので、よりイメージに近いライティングにできます。
まとめ
今回はArnoldのaiSkyDomeLightの光情報をオフにして、背景素材としてのみ使う方法について紹介しました。
個人的にはSkyDomeLightは簡単に環境光を表現出来て楽なのでそのまま使ってレンダリングしてみることが多いです。
しかし、よりレンダリングにこだわりたいからSkyDomeLightのライトが邪魔だと思う方は光情報をオフにして自分ならではのライティングにすると良いと思います。