こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
前回はふくらはぎにある大きな骨「脛骨」について解説しました。
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【解剖学】#16弁慶の泣き所。脛骨についてイラストと一緒に解説
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今回は脛骨とならんでふくらはぎの外側にある「腓骨」について、僕が描いたスケッチを使って解説していきたいと思います。
腓骨とは?
腓骨は脛骨と合わせてふくらはぎを構成している骨です。
人体の外側(がいそく)に位置していて、膝下から足首までをつないでいます。
前腕の骨は橈骨と尺骨で構成されていますが、ふくらはぎも似たように2本の骨で出来ています。
細くねじれたような骨で脛骨と合わせて足の骨を包み込むように関節しています。
腓骨を前から見たスケッチと名称
まずは腓骨を前面から見ていきましょう。
※今回は腓骨単体だとわかりにくかったので、前回解説した脛骨と合わせてわかりやすくしています。
腓骨は脛骨よりも細く、脛骨の外側若干後ろの方についています。
上部の近位端(人体に近い部分)が膨らんでいるのですが、ここを腓骨頭(ひこつとう)といいます。
腓骨頭の先端に尖った部分があるのがわかるでしょうか。
ここを腓骨頭尖(ひこつとうせん)といいます。
腓骨頭には脛骨との関節面である腓骨頭関節面(ひこつとうかんせつめん)があります。
その下に腓骨頚(ひこつけい)があります。
外側を向いているのが外側面(がいそくめん)で、内側を向いているのが内側面(ないそくめん)です。
外側にあるふち(縁)の前部に位置しているのが前縁(ぜんえん)、
ねじれて下がってうしろに向かっているのが後縁(こうえん)です。(ねじれているので非常にわかりにくい)
脛骨との間の骨間縁(こつかんえん)があり、内側にでているのが内側陵(ないそくりょう)です。
そして遠位端には外果(がいか)があります。
人体の内側にある脛骨には内果(ないか)がありましたが、腓骨は外側にあるので外果(がいか)です。
踝(くるぶし)に位置した骨ですね。
くるぶしを実際に触ってみると飛び出た2つの骨があると思うんですが、それが内果(ないか)と外果(がいか)です。
ぶつけるとめっちゃ痛いです。
腓骨を後ろから見たスケッチと名称
腓骨を後ろから見るとこんな感じになります。
すこし脛骨との前後間がわかりにくいのですが近位端と遠位端で脛骨とくっついています。
腓骨頭尖は前面に向かっていて、腓骨頭関節面で脛骨と関節していますね。
腓骨の骨体(骨の中心部分)は三角柱のようになっていまして、そのふちがそれぞれねじれるような形になっています。
内側陵(ないそくりょう)は内側にある凹凸状になっている部分で、後縁(こうえん)が後ろに向かっている縁ですね。
遠位端にはくるぶしである外果(がいか)があります。
外側からみたスケッチ
次は外側から腓骨を見てみましょう。
よこから見るとねじれた三角柱のような形がわかるでしょうか。
近位端の腓骨頭から下がっていくにつれてねじれています。
外側に見えるのが外側面(がいそくめん)。
こちら側からは見えませんが、反対側には内側面(ないそくめん)があります。
そして外側面と内側面の堺にあるのが前縁(ぜんえん)です。
遠位端の外果(がいか)は若干ですが脛骨の内果よりも下に位置しています。
(触ってみたらわかるかもです)
内側から見たスケッチ
最後に内側から見たスケッチです。
内側から見ているので、実際は脛骨に隠れて見えないのですが、透かして見るとこんな感じ。
前縁の位置や、内側陵の位置がわかりやすいと思います。
まとめ
今回はふくらはぎの外側の骨である「腓骨」の解説をしました。
まとめますと
ポイント
・腓骨はふくらはぎの外側にある骨
・三角柱の様な骨体で、脛骨よりも細い
・ねじれたような形状
・上部と下部で脛骨と繋がっている
・外果(がいか)が外側のくるぶし
こんな感じですね。
脚の骨に関しての記事はコレで書き終わったと思うので、次は身体から一番遠い「足の骨」に関して、解説しようと思っています。
それではまた〜。