こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
足って描くの難しいですよね。
特に女性の絵を描く場合は様々な靴の種類がありますよね。
ブーツやサンダルやヒールやパンプスなどのイラストを描くはとても大変な上に、
足を描くのがとにかく大変なんですよね。
人間の身体のなかで一番目立たないといっても過言ではない足ですが、
目立たないからこそ描く機会も少なく難しい部分だと思います。
今回はその「足」の骨格について勉強がてらスケッチしてみたので、解説していきたいと思います。
僕個人としても足を描くの超ニガテなので、この機会に解剖学の知識も手に入れてよりイラストの上達をしてやろうという目論見です。
手の骨と同じくとても複雑なので、一つ一つのパーツを覚えるのはまあ無理ゲーなので、
全体的なフォルムだけ把握しておくくらいで十分だと思います。
足の骨とは?
言うまでもないんですが、足の部分にある骨です。
くるぶしの部分の下からに位置していて、足骨(そくこつ)とか普通に足の骨とか呼ばれています。
細かい骨のパーツが沢山集まっていて複雑なのですが、おおまかにいうとかかとの付近と、足の中間あたりと指の部分に分かれます。
足根骨がかかと付近の骨の集まり。
中足骨が足の平。
指骨が足の指です。
手骨に非常に似ているので、手の骨について勉強したことがある人なら覚えやすいかもしれません。
内側から見たスケッチと名称
まずは内側から足骨をみていきましょう。
足骨は人間の全体重を支えるため、手よりも大きく頑丈にできています。
かかとの骨に当たる最も大きくて頑丈な骨である踵骨(しょうこつ)が足首の根本にあります。
踵骨の上には距骨(きょこつ)があります。
この距骨には脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)がくっつき、足首の関節を作っています。
次に足の内側にある舟状骨(しゅうじょうこつ)。
更にその前には楔状骨(きつじょうこつ)という骨があります。
この骨は3つ並んでいて、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨と呼び分けます。
さらにその先には足の甲に当たる中足骨(ちゅうそくこつ)があります。
そして最後に指骨があるのですが、内側の親指側は骨が一つ少ないですね。
指骨は手前から基節骨(きせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、末節骨(まっせつこつ)に分類されます。
第一指(親指)の場合は中節骨がありません。
親指の生えている中足骨の下には小さなまるい形状の種子骨(しゅしこつ)があります。
外側から見たスケッチと名称
こちらが外側からみたスケッチです。
外側から見ると踵骨の大きさが一際わかりやすいですね
距骨の前方の外側には立方骨(りっぽうこつ)という骨があります。
舟状骨の反対側に位置しています。(つまり外側)
立方骨と舟状骨で挟まれたのが3つの楔状骨(きつじょうこつ)です。
前方にいくにしたがって中足骨から指骨へと続くのですが、第二指(中指)から第五指までは3つの骨になります。
それが基節骨(きせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、末節骨(まっせつこつ)です。
中指から外側にいくにつれて短くなっているのがわかると思います。
指はそれぞれこういう風になっている
指骨を細かく見るとこうなっています。
甲に位置する中足骨から、指の根元に位置する基節骨(きせつこつ)が関節していて、節の中間にある中節骨(ちゅうせつこつ)、
指の一番先にあるのが末節骨(まっせつこつ)です。
足の骨を上から見てみよう
次は足の骨を上からみたスケッチです。
指骨は内側から第一指、第二指と続いているので番号を打っておきました。
たとえば親指のある部分の中足骨は「第一中足骨」といった風に呼びます。
一本目の骨のあるところの足の中間にある骨ですよっていう雰囲気で覚えやすいですね。
上から見ると踵骨の上に舟状骨があって、立方骨と舟状骨ではさんだ前側の上部に楔状骨(きつじょうこつ)があるのがわかりやすいかと思います。
楔状骨は舟状骨のある内側から順に、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨と呼びます。
足の骨を底から見てみよう
次は足を裏返してみたスケッチです。
手前に見えている踵骨の奥に距骨があるので、上下の立体感がわかります。
踵骨のしたには外側にある立方骨と内側にある舟状骨。
その下に楔状骨があります。
楔状骨(きつじょうこつ)は中間楔状骨と外側楔状骨が少し上部にありますね。
足はどのように地面に接している?
普段足を動かしていると足首を屈伸運動させることってありますよね?
その屈伸運動は距骨の関節面を動かして起こっています。
でも意外と足根骨で動く骨は限られているようです。
中足骨付近はほとんど動かすことが出来ません。
足首と指先あたりが柔軟に動く部分といった感じですね。
足のかかと(踵骨)では2つの突起が地面に接していて、
足の指付近では親指の母指と小指の付け根が地面に接しています。
指の付け根が地面に接しているときですが、足の裏のアーチ(土踏まず)は平たくなります。
かかとを浮かせたりするとまたアーチは深く曲がります。
この土踏まずのアーチはふくらはぎの骨(脛骨)(腓骨)から伸びている筋肉によって動かされたり支えられたりします。
まとめ
今回は人体の一番末端の部分である「足骨」のスケッチと解説をしてみました。
足の骨って地味なのであまり調べたりしないと思いますが、女性キャラを描いたりする人は足を描く機会自体は多いのではないでしょうか。
ハイヒールを履かせたり、ブーツを履かせたりと女性キャラは意外と足元にオシャレ度がでることも多々ありますよね。
(男性キャラはそれほどでもないですが……)
難しいですが、綺麗な足を描けるようになるためにも足骨について知っておくと有利かもです。
ポイントをまとめると
ポイント
・足骨は3つの部位に分けられる
・踵骨と距骨が足の根元
・中足骨、舟状骨、楔状が足の甲
・基節骨(きせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、末節骨(まっせつこつ)が指の骨
・親指には中節骨が無い
これだけ覚えておけば十分だと思います。
今回で下肢の骨についての解説は終わりです。
それではまた〜。