こんにちは夏ワタル(@summering26)です。
今回はひざの骨である「膝蓋骨」についてサクッと解説したいと思います。
例によってスケッチを合わせて説明しますね。
膝蓋骨(しつがいこつ)とは?
膝蓋骨とカンタンにいうと膝の皿の骨です。
ひざの上から触ることができ、皮膚のすぐ下にあります。
上腿(ふとももにある大腿骨の部分)と下腿(ふくらはぎのある脛骨と腓骨の部分)の関節上部にある骨で、
貝や栗の様な形をしている薄い骨ですね。
ひざの関節を守っているプロテクターの様な役割をしています。
人間にデフォルトで埋め込まれた防具というわけです。
(とはいえ強く打ったら割れます。所詮ひざの皿なんでw)
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また膝蓋骨はいわゆる種子骨と呼ばれる骨のひとつです。
種子骨とは
種子骨(しゅしこつ、英: sesamoid bone、ラテン語:Ossa sesamoidea)は、筋肉や腱の中に形成される骨である。多くの場合、骨の歪に応じて形成される。
役割として、頻繁に移動する部位(手や足)に生じ、腱や靱帯の方向を変える滑車のようにふるまい、骨と腱の間の摩擦を減らし、筋力を伝達する腱の能力を高める]。また、脱臼するのを防いでいる。骨化の程度はまちまちである。
Wikipediaより引用
手や足の中足骨付近にも種子骨がありますが、それが発達したのが膝蓋骨ですね。
膝蓋骨の前面のスケッチと名称
膝蓋骨の前面はこの様な凸状の形になっています。
上部の幅が広くなっている部分が膝蓋骨底(しつがいこつてい)です。
膝蓋骨上縁(じょうえん)部分には大腿四頭筋がついています。
膝蓋骨の下部にある尖った部分が膝蓋骨尖(しつがいこつせん)です。
ここから靭帯(膝蓋靭帯)が始まっていて、脛骨まで伸びています。
触ってみると下部が少し尖った形状になっているのがわかります。
また膝蓋骨の上部には脂肪組織があります。
よくひざにも年齢が出ると言いますが、この膝蓋骨に覆いかぶさっている脂肪が目立ち、かつ大腿四頭筋が弱るとシワが出やすくなるんでしょうね。
膝蓋骨の後面のスケッチと名称
次は膝蓋骨の後面です。
前面が凸状になっていったのに対して、後面は凹状になっています。
上部に膝蓋骨底(しつがいこつてい)があり、凹状にへこんだ部分が大腿骨と関節を作っています。
下の方の膝蓋骨下縁(かえん)にある膝蓋骨尖(しつがいこつせん)は、下部に向かっていくにつれて薄く尖っています。
後ろからみるとさながら貝の様ですね。
膝蓋骨を横から見た図
膝蓋骨を横から見たスケッチです。
S字状にひざを守るような形になっています。
側面には外側広筋という筋肉の腱がついています。
横からみると膝蓋骨がとても薄い骨というのがわかりますね。
まとめ
今回はひざの皿の骨である膝蓋骨についてサクッと解説しました。
ひざの関節を守る役割をしつつ、筋肉や靭帯や腱がつく膝蓋骨は皮膚のすぐ下にある骨なので、
足付近のイラストを描く際には参考になる部分が多いのではないでしょうか。
ポイントをまとめると
ポイント
・膝蓋骨はひざの皿の骨
・上部が広く、下部が尖っている
・下部は膝蓋骨尖(しつがいこつせん)
・ひざの関節を守っている
・靭帯や腱、脂肪が多くついている
・種子骨のひとつ
膝蓋骨については以上です。
それではまた〜。