MAYA バージョン2022に追加された新機能である「Sweep Mesh」を使って、フレーム(枠)を作成する手順がAutodeskの機能紹介ページに載っていたので試してみました。
この方法を使うと普通のモデリングでは5分程度かかりそうなフレームモデルであっても、慣れれば1〜2分で作成することができます。
非常に便利な機能なので、MAYAをアップデートした方はぜひ試してみてください。
▼今回参考にしたページ
【MAYA 2022】Sweep Meshでフレームモデルを制作する
SweepMeshを使ってフレームのモデリングをするにはカーブを使います。
今回はEP Curve Toolを使用しました。
メニューバーからでも良いですが、シェルフからでもEP Curve Toolを起動できます。
また以下にフレーム作成時の流れをまとめました。
フレーム作成の簡単な流れ
- フレーム(枠)に使う直線的なカーブを作成
- フレームのディテールの元になるカーブを作成
- SweepMeshで直角的なフォルムを作成
- Custom設定でフレームのディテールを作成
- カーブを調整して完成
ベースのカーブを作成
EP Curve Toolでカーブを作成する前にオプションウインドウからカーブの形状を設定します。
ここではCurve degreeを「1 Linear」に設定します。
EP Curve Toolでグリッドをクリックしていき(Xキーを押しながらグリッドにスナップ)、3辺の直線的なカーブを作成します。
カーブを閉じる
カーブを作成したらCurves▶︎Open/Closeを実行してカーブを閉じます。
この様に3つの辺のみのカーブが閉じられてフレームの基本形状の元になるカーブが作成されました。
フレームのディテール用のカーブを作成
次にフレームの細かいディテールを表現する用のカーブを作成します。
ベースのカーブと同じくEP Curve Toolで原点に沿って作成しました。
このカーブをSweep Meshでプロファイルカーブ(SweepMeshの形状に影響させるカーブ)として使用します。
ベースのSweep Meshを作成
フレームのベース形状(四角い方)を選択した状態でCreate▶︎Sweep Meshを選択します。
こんな感じで直線カーブに従ってSweep Meshが作成されました。
これをベースとして細かい設定をしていきます。
Rectangle(長方形)に変更
アトリビュートエディターのSweep Mesh CreatorからメッシュのタイプをRectangle(長方形)に変更します。
WidthやCorner Radius、Corner Segmentsを上記の様に設定しました。
するとこんな感じのフレームが設定されます。
もうベースモデルとしてはほとんど完成したようなものですね。
(ここまでで所要時間1分弱なので非常に手早く作成できます。)
フレームのディテールの形状を作成
次はフレームのディテールの形状を作成します。
Sweep Mesh CreatorからCustomを選択します。
すると「Custom Sweep Profile」ウィンドウが表示されます。
この状態でディテールを表現する用に作成したカーブを選択すると、フレームのベースモデルがディテール用のカーブの形状に変化します。
カーブを選択して変形したり角度をつけたりすることで、フレームの形状のディテールに変化をつけることができます。
「Custom Sweep Profile」ウィンドウでOKをクリックすることでプロファイルカーブを決定することができます。
新しく別のプロファイル用カーブを作成して新しく設定することもできます。
プロファイルカーブを決定するとSweep Meshにカーブが設定され、選択を解除しても消えないようになります。
プロファイルカーブを編集して形状をモデリング
あとはプロファイルとして設定したカーブをCVなどで編集したり、角度をつけたりして好きなフレームの形状になるまで調整します。
プロファイルカーブとベースカーブを編集すればある程度は自由にフレームの形状を変化させることができます。
非常にお手軽でサクサク作業が進むので、普通のモデリングよりも何倍も速くて効率的ですね。
まだ使ったことのない方はぜひ試してみてください。
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