以前の記事でCLIP STUDIO TABMATEを購入してみた感想について紹介しましたが、TABMATEを使い始めてから気づけば半年が経ちました。
今回はTABMATEを6カ月間実際に作業で使った感想について紹介したいと思います。
TABMATEは魅力的なデバイスではありますが実際の作業で感じたメリットやデメリットなどがやはりありました。
こんな方におすすめ
- TABMATEの購入を検討してる人
- イラスト制作を効率よく進めたい人
- 左手用デバイスに興味がある人
- CG制作にTABMATEが使えるのか知りたい人
- ガジェット好きの人
▼CLIP STUDIO TABMATEの公式ページはこちら
▼TABMATEを購入した時の記事はこちら
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CLIP STUDIO TABMATE(クリップスタジオタブメイト)を6ヶ月使ってみた感想
「CLIP STUDIO TABMATE(クリップスタジオタブメイト)」はCLIP STUDIO PAINT用に販売されているペイント補助デバイスです。
ワイヤレスで接続できて片手で様々なコマンドを操作することができるので、特に仕事にスピード感が求められるイラストレーターの方など使っている方が多いデバイスです。
CLIP STUDIO TABMATEの特徴として、様々な左手用デバイスなどと違い無線接続であることと両手で使えると言うことが挙げられます。
無線で持ち運びがしやすくかつ両手で使えると言うことで、今まであった左手用デバイスなどとは少し違った立ち位置のデバイスになっています。
基本的にはCLIP STUDIO PAINT専用のデバイスになりますが、シェアウェアなどを使うことによってPhotoshopなどのソフトでも使用することができます。
PhotoshopとMayaでTABMATEを使えるようにした記事も作成したので、気になる方は合わせて読んでみてください。
▼TABMATEをPhotoshopで使う方法
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TABMATEをPhotoshopで使う方法【Mac版】
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▼TABMATEをMAYAで使う方法
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【3D】TABMATEでMAYAを操作する【オススメの設定】
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実際にTABMATEを使ってみてソフトやブラウザは以下。
- CLIP STUDIO PAINT
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Autodesk MAYA
- Substance Painter
- Substance Designer
- Substance Alchemist
- Google Chrome
- Safari
よく使うソフトなどにはあらかじめTABMATEを設定しておき、出来る限り使いながら試してみました。
▼TABMATEをCLIP STUDIO PAINT以外で使う際に使用したシェアウェア
6ヶ月使って感じたメリット・デメリット
実際に仕事や趣味の制作活動でTABMATEを使ってみました。
その中でも複数のメリットデメリットがあり、実際に使っていて便利だなと思ったことや不便だなと思ったことがありましたので以下に簡単にまとめたいと思います。
メリット
TABMATEを使っていて個人的に感じたメリットはこちら。
- ワイヤレスで接続できる
- 軽い
- 両手で使える
- 比較的安い
- 様々なソフトで使える
- CLIP STUDIO PAINTとの相性は良い
TABMATEの一番良い部分はやはりワイヤレスで接続できて軽いので持ち運びがしやすいと言うのが1番のメリットかなと思います。
またCLIP STUDIO PAINT専用で作られているのでやはり設定等の相性は良いと感じました。
実際はPhotoshopなどで使うことが多くCLIP STUDIO PAINTではあまり使いませんでしたが、他のソフトのほとんどで問題なく動作しました。
またこういった補助用のデバイスを使ってみたい方にとっては比較的安価な商品なので良いのかなと思います。
特に左手用デバイスなどは安くても8000円程度、高い場合は40000〜50000円を超えたりしますので初心者の方には手が出しにくいのが現状だと思います。
そういった中でTABMATEは5000円程度で手に入れることができますし、入力補助用デバイスの入門用としては申し分ないのかなと思います。
デメリット
6ヶ月使ってデメリットを感じた点は以下。
- ワイヤレスが認識されにくい
- 充電式ではない
- 電池交換の手間がかかる
- 接続がよく切れる
- CLIP STUDIO PAINT以外は保証の対象外
- キーが少ない
- 入力に微妙なタイムラグがある
- しばらく使わないと接続が解除される
- ボタンが指に痛い
TABMATEはワイヤレス接続ですが、使う際にBluetoothで接続する必要があります。
その接続も認識されないことが多々あるので接続に関して若干のタイムロスがあります。
またTABMATEは充電式ではないので、電池が切れた場合は交換する手間がかかりますしPCから充電することができません。
ワイヤレスイヤホンなどでも充電式のものが多くなってきた昨今において、電池式で電池の交換が必要なのはシンプルにデメリットだと感じます。
実際の作業においても、使い始めて2ヶ月ほど経った位から作業中に接続が切れることが頻繁に増えました。
使おうと思ったら反応しないことが一日に何度もあり、そういった場合は一度電源を落として再接続をしなければならなくなりました。
そういったことを繰り返していると意外と時間がかかり、デバイスを使うために時間がかかってしまっていたりと本末転倒になってしまうので、自宅での作業中にはTABMATEを使わなくなってしまったんですよね。
TABMATEのキーの少なさも個人的には不満な点です。
PhotoshopやMAYAなどを使っていると、TABMATEに搭載されている15キー程度では正直全然足りません。
ツールの切り替えやブラシサイズの変更程度では十分なキーの数かなとは思ったのですが、DCGツールでの作業には役不足感が否めませんでした。
接続の良い時でも入力に若干のタイムラグがあったり、そもそもABCDボタンが指に痛かったりと細々とした不満点もありました。
結果として6ヶ月経った今TABMATEは作業のほとんどで使わないオブジェと化してしまったので、別のデバイスの購入を検討しています。
まとめ:左手デバイスを使ってみたい人にはオススメ
今回はCLIP STUDIO TABMATE(クリップスタジオタブメイト)を6カ月間使ってみた感想を書いてみました。
個人的に感じたメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
TABMATEのメリット
- ワイヤレスで接続できる
- 軽い
- 両手で使える
- 比較的安い
- 様々なソフトで使える
- CLIP STUDIO PAINTとの相性は良い
TABMATEのデメリット
- ワイヤレスが認識されにくい
- 充電式ではない
- 電池交換の手間がかかる
- 接続がよく切れる
- CLIP STUDIO PAINT以外は保証の対象外
- キーが少ない
- 入力に微妙なタイムラグがある
- しばらく使わないと接続が解除される
- ボタンが指に痛い
僕個人の結果としてはあまり使わなくなってしまいましたが、デジタルお絵かき初心者でスピード感のある作業したいと考えている人の入門用には最適なデバイスだと思いました。
CLIP STUDIO PAINTとは相性が良いものになりますし、安価でワイヤレス接続もできるのでこの価格帯のデバイスとしては優秀です。
これからTABMATEを購入しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。