普通の写真には出来ないワイドな幅で作った写真を「パノラマ写真」と言います。
パノラマ写真を作るには最初からパノラマモードで撮る方法もありますが、AffinityPhotoを使えば複数の写真を組み合わせて合成してパノラマ写真を作ることが出来ます。
少し修正が必要だったり角度の調整などが必要になりますが、誰でもカンタンにパノラマ写真が作れるので今回はその方法について紹介してみたいと思います。
ワイドな画像を作ってみたい方はぜひ試してみてください。
パノラマ写真を作成する方法【Affinity Photo】
AffinityPhotoでパノラマ写真を合成する場合はあらかじめ複数の写真を用意しておかなければいけません。
同じ立ち位置から見て左側から右側へと水平線上に移動するようなアングルで写真を撮っておきましょう。
下準備が終わればAffinityPhotoのドキュメント作成画面から「新規パノラマ」を選択してデータを作成していきます。
元になる画像を読み込む
「新規パノラマ」画面からパノラマ写真の元になる画像を読み込んでいきます。
左側にある「画像」欄の下の雲のマークをタップします。
読み込みたい画像を複数選択してドキュメントを作成していきます。
今回は同じ立ち位置からそれぞれ左側を見た構図、正面を見た構図、右側を見た構図の3枚の写真を予め撮っておいたので、フォルダから選択します。
iPadのスプリットビューなどでドラッグ&ドロップでも読み込みが可能です。
画像をスティッチ
それぞれのアングルから見た画像を読み込んだら「スティッチ」をタップして、画像をひとつのパノラマに合成します。
右側の「パノラマ」欄に合成されたデータが表示されるので、問題なければ「OK」を押して編集モードに入ります。
イメージと違った場合は「画像」欄のトグルスイッチをONOFFしてスティッチし直したりして、自分の理想の合成が出来るように設定します。
空白を埋める
パノラマ写真の編集モードに入ると、画像の四隅に空白が出来ているかと思います。
この空白を埋めていきたいと思います。
画面左上にある「・・・」を開き「オパークに切り抜き」をタップします。
「オパークに切り抜き」は四隅を埋めるようにして切り抜いてくれます。
また「範囲に切り抜き」でも自分の好きな範囲で切り抜くことが出来るので、適宜使い分けましょう。
こんな感じで四隅を埋めるようにして切り抜かれました。
写真を修正
パッと見良い感じに合成出来ているように見えても少し歪になってしまっていることがあるので、修正していきます。
矢印の選択ツールを選んで、修正したい部分をタップすると合成されている元の写真部分を選択することが出来ます。
画像がズレている部分や消えてしまっている部分、歪んでいる部分を消したり描いたりしていくことで画像の細かい修正をしていきます。
消しゴムで修正
合成がおかしくなってしまっている画像を選択し「消しゴムツール」で消して修正しました。
必要のない画像をなぞってから「描写」をタップしましょう。
これで消しゴムで消した部分を非表示にしつつ合成し直してくれます。
今回は意外とキレイに仕上がったのであまり修正はしませんでしたが、複雑な写真になると変な合成になってしまうこともあるので、
場合によってどの様な修正を加えるか都度考えて進めていきます。
画像を切り抜き
細かい部分の修正が終わったら全体的に画像を切り抜きます。
ツールバーの一番下のクロップツールを選び、好きなように切り抜きしましょう。
画面下のメニューバーの「オーバーレイ」と表示された部分から構図のアタリを選ぶことが出来ます。
「暗くする」を選択しておくと、切り抜かれた部分のみ暗い表示になるので、イメージしやすくなります。
また「回転」や「傾き補正」なども必要であれば適用していきますが、個人的にはあまり使わないかもです。
修正や切り抜きが終われば「適用」をタップしてパノラマ写真の編集を完了します。
今回はこんな感じのイメージにしました。
画像を加工
パノラマ写真の修正や切り抜きが完了したら、画像加工をして色調を補正します。
HSLスライダーで全体的に彩度を上げたり、明るさ・コントラストなどを調整しました。
これでパノラマ写真の作成は完了です。
まとめ
今回はAffinityPhotoで複数の写真を合成して「パノラマ写真」を作成する方法について紹介しました。
何枚か画像を用意しておくだけでカンタンにパノラマ写真が作れるので、写真加工や画像加工に慣れていない初心者の方でも比較的にカンタンに合成できます。
最初にどんなパノラマ写真にするのかのイメージをしておいて写真撮影をする必要がありますが、iPadで写真撮影をしてそのまま直接AffinityPhotoに読み込めばとても楽です。
普通の写真に飽きてきたらパノラマ写真を作ってみるのも楽しいと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。