MAYAでモデリングしている時にSmoothをかけてオブジェクトを再分割(Subdivide)することはよくありますよね。
特に人工物などをモデリングする時やキャラクターの頭部などのベースを作る時にSmoothをかけることが多いと思います。
基本的にはSmoothをかけるとエッジ部分が丸くなってしまうので、人工物などのモデルをする際は角を保持したい部分にサポートエッジを作成してから再分割する必要があります。
曲面を作成したり、面取りをしたい場合には普通にSmoothを実行すれば良いですが、人工物などのエッジを丸くせずにSmoothをかけたい場合もあるかと思います。
そこで今回はハードなエッジを保持したまま再分割をかける方法を紹介します。
【MAYA】Smoothでエッジを保持して再分割する方法
こんな感じの人工的なモデルをSmoothをかけて再分割したいときがあったとします。
しかし、面取りをしたいわけじゃなくて単純にポリゴン数を増やしたいだけといったパターンもあります。
通常のSmooth
サポートエッジを入れずにSmoothを実行するとこの様に角が丸まるように再分割されます。
人間のキャラクターなどの曲面を意識した分割ならこれでも良いですが、人工物だと不自然になってしまいますよね。
サポートエッジを入れてSmoothした状態
エッジ部分を保持してSmoothをかけたい場合はサあらかじめポートエッジを入れてから分割する必要があります。
上記ではベベルを使ってサポートエッジを入れてます。
サポートエッジをいれてからSmoothを適用すると上記のようになります。
エッジには小さく面取りがされる形で再分割されています。
でも面取りしたいわけではなく、形状も変えたくない場合には使えません。
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ベベルからサポートエッジを挿入する【MAYA】
建物や人工物などの角のあるオブジェクトをMAYAでモデリングする時に必要になってくるのが「面取り」です。 面取り(めんとり、chamfering)とは、工作物の角または隅を ...
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エッジを保持してSmoothをかける
エッジを保持したままSmoothを適用するにはSmoothオプションから設定変更します。
Exponential Control ▶︎Subdivision typeを「Maya Catmull−Clark」に設定します。
またMaya Catmull−Clark ▶︎Preserve▶︎「Hard edges」にチェックを入れます。
再分割したいモデルを選択したらApplyボタンをクリックして実行します。
マメ知識
エッジを保持してSmoothを実行した結果
Preserve Hard edgesにチェックをいれてSmoothをかけると、この様にサポートエッジを入れなくてもエッジを保持したまま再分割してれます。
Subdivision Surfaceで面取りをしたい場合には使用できませんが、単に分割数を上げたい時には便利かと思います。
キューブのエッジを保持したままSmooth
例えば通常のキューブにSmoothを実行するとこんな感じで丸くなってしまいます。
エッジを保持したままSmoothを実行すると、コンストラクションヒストリーを削除してしまっていてもこのように再分割をすることができます。
形状を変えずに均等に再分割したい場合には是非試してみてください。
▼Smoothの細かい設定については公式ヘルプがわかりやすいので、気になる方はチェックしてみてください。
▼Subdivision Surfaceについて