こんにちは。
夏ワタル(@summering26)です。
前回までで平行投影図の中でも有名なアイソメトリックとアクソノメトリックに関して解説した記事を書きました。
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今回は上記の2つに関連した平行投影図法のひとつ「傾斜平面図」について解説してみたいと思います。
アイソメとアクソメの応用に近いものなので、意外と簡単かと思います。
傾斜平面図とは?
傾斜平面図とはこんな感じの図です。
平行投影図の基本的な部分はアイソメトリックとアクソノメトリックと同じで、
ポイントは平面図から描き起こすという点です。
平面図(物体を上からみた平面的な図)を用意すれば、アイソメトリック図法の応用で立体的なオブジェクトを作画可能です。
作画できる図は限られてくるのですが、覚えておいて損はないでしょう。
(仕事で使ったことは一回もありませんがw)
傾斜平面図の描き方ステップ①
まずはこういう四角に一本線が通った平面図を描きます。
上からみるとこんな感じですが、2段の階段の様なオブジェクトになります。
上が階段の上段の部分で、下が下段の部分です。
なので一番したの線は蹴上(けあげ)ということですね。
傾斜平面図の描き方ステップ②
上で描いた平面図に水平線を付けて左右が45°になるように傾けます。
等角投影図の場合と同じ要領ですね。
不等角投影図の様に30°と60°にしても問題ないですが、ゆがみがおおきく見えるので45°の等角がオススメ。
アナログでも三角定規がひとつあれば描けたりしますので、持ってる人は試しにやってみるのも良いかもです。
傾斜平面図の描き方ステップ③
平面図をズラすようにして、角の高さを上げます。
水平線からあげるのか、水平線まで下げるのかによってやり方が多少変わりますが、本質的には同じことをしています。
ずらした平面図の下部分が角になっているというわけですね。
傾斜平面図の描き方ステップ④
それぞれの角から垂直線を引きます。
段差になっている部分に垂直線が引かれて、厚みが表現できたのがわかるでしょうか。
ここまで出来たら大部第集的な形が見えて来たと思います。
傾斜平面図の描き方ステップ⑤
最後に元は平面図だった隠れている部分の線を消します。
これで等角な傾斜平面図の完成です。
傾斜平面図は3つの面が垂直に合わさった立方体で、
かつ水平線から45°にの等角投影図に設定したので内角は90°で固定されているのがポイントです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は平行投影図の応用の傾斜平面図について描き方も合わせて解説してみました。
階段など段差のあるようなオブジェクトを簡単に描くにはピッタリの図法だと思いますし、三角定規があればすぐに出来るので非常に手軽です。
特にパースを意識しなくても良いのが最高ですし、仕上がりもなんだか可愛いです。
ただこれもアイソメトリックとかと同様奥行きや高さを出しすぎると歪んで見えてしまうのでそこは注意が必要ですね。
皆さんも三角定規などで軽く試してみると楽しいかもしれませんよ?