イラストを描く際に意識しておきたいのが、明暗です。
そしてデッサンなどでも初心者が明暗を理解しやすいのが立方体ですよね。
今回はProcreateで明暗を意識した立方体の描き方について紹介してみたいと思います。
パースと明暗の付け方の練習にもなると思うので、イラスト初心者の方はぜひチャレンジしてみるのがオススメです。
明暗を意識した立体的なキューブを描く方法【Procreate】
Procreateの機能を使えばカンタンに立体的なキューブを描くことができます。
今回は描画ガイドの「遠近法」を使って描いていきたいと思います。
パースの基本を理解しつつ、明暗も理解できればカンタンな建物のイラストなども描けると思いますし、
人工物なども描けるようになるはずです……!!
①パースガイドを使って下書き
今回は描画ガイドの「遠近法」を使って3点透視図法でキューブを描いていきたいと思います。
ガイドを設定して、描画アシスト機能をONにして立方体の下書きを描きます。
上から見た俯瞰の状態ですね。
▼Procreateでパースガイドを使う方法の記事はコチラ
-
Procreateでパースガイドを表示する方法
こんにちは。 夏ワタル(@summering26)です。 Procreateで作業していて、建物や人工物などのパースの効いたイラストを描きたくなることってありますよね。 ただProcr ...
続きを見る
②ベースの下塗り
ベースのカラーを下塗りします。
左上から光が当たっているという設定で、右側の面は暗く、左の面と上面は明るくしていきます。
それぞれ描画アシストをONにすればそれぞれのパースラインに沿ってストロークを引くことが出来ます。
③輪郭を調整
下塗りが終わったら輪郭を整えます。
線画レイヤーはもう必要ないので、非表示にしておきます。
④背景を塗る
背景が真っ白なのもどうかと思ったので、グレーで塗っておきます。
⑤明暗を追加していく
それぞれの面の明暗を追加で塗っていきます。
まずは右側の一番暗い面に新規レイヤーをクリッピングマスクして、暗めの色を塗ります。
光が遮られている角の部分を一番暗く描くのがポイントです。
左側と上部の面にも暗い部分を追加して塗ります。
影になっている角の部分は暗く、光が当たっている角の部分は明るくします。
それぞれ新規レイヤーを追加してクリッピングマスクで塗れば再調整しやすいのでオススメです。
▼クリッピングマスクの使い方の記事はコチラ
-
【Procreate】レイヤーのクリッピングマスクではみ出さずに塗る方法
Procreateを使ってると確実に使う機能が「レイヤー」ですよね。 レイヤーは作業を進めれば進めるほど増えていくものですが、このレイヤーをうまく使うことではみ出さずにイラ ...
続きを見る
⑥地面の影を追加
キューブによって光が遮られ、その影響で地面に落ちている影を追加します。
キューブの角から地面に光の方向の線を引き、奥行きのパースラインに沿ってつなぎ合わせることで、影のパースを表現出来ます。
個人的にこの落下影についてはそこまで細かく正確に描かなくても良いと思っています。
練習ではなんとなく絵として不自然に見えない程度でも十分です。
▼参考までに影パースについて書いた記事があるので、気になる方はどうぞ
-
単一平行光源で光と影を表現する方法【パース応用】
こんにちは。 夏ワタル(@summering26)です。 皆さんはパース使ってますか? 1点透視図や2点透視図などは人工物を描く際にはピッタリですよね。 パースに関しての記事を色々と書い ...
続きを見る
⑦影の調整
影に色味を追加して濃さも調整してグラデーションをかけます。
最初に新規レイヤーで紫っぽい色味を追加して、レイヤーの不透明度を下げて馴染ませました。
そのあとに影の濃さを調整するため、影のベースレイヤーに「マスク」を追加し、
柔らかいブラシで描画、離れた部分の影を薄くして自然に見えるようにしました。
▼マスクの使い方の記事はコチラ
-
【Procreate】マスク機能でレイヤーの編集を自由自在にする方法
Procreateで作業していて、レイヤーに描いたイラストを部分的に消したり表示したりできたら良いなと思うことってありませんか? 消しゴムで描いた部分を消した ...
続きを見る
⑧完成
最後にキューブの角にカンタンなハイライトを描いて、全体的な色味を調整して完成です。
明暗とパース感を意識したキューブが出来上がりました。
まとめ
今回はProcreateを使って明暗を意識したキューブ(立方体)の描き方について解説してみました。
Procreateの描画ガイドを使えばこのようなパースの効いた人工物もカンタンに描くことが出来ます。
また光と影の明暗を意識して描くことで、よりリアリティーのあるクオリティーの高いイラストを描くためのトレーニングになります。
ポイント
- 光を遮っている角の部分は暗く
- 光が当たっている角の部分は明るく
- グラデーションを意識して明暗をつける
- 落下した影はパースを意識
- キューブの角にはハイライトを描く
イラストを描き始めたばかりの方は、このポイントを意識してぜひやってみてください。
▼Procreateオススメ本